COVID-19関連追加(2020523-2

 

【韓国CDCからの報告:PCR再陽性例の検討】

KCDC Press Release. 19 May, 2020. Findings from investigation and analysis of re-positive cases.

SUMMARY

515日時点で再陽性例全447人のうち285人(63.8%)に対して疫学的調査と接触調査が行われた.

・スクリーニングによって59.6%に,また症状が認められた37.5%PCR検査が行われた.

・再陽性例285人の濃厚接触例790人が同定された(家族:351人,その他:439人).現時点では,濃厚接触例の中で再陽性期間の曝露によって新たに感染した例は認められなかった

NOTE

・隔離が終了した後にSARS-CoV-2 PCR陽性の他数例の報告における対応として,414日,KCDCは感染確定例と同様の方針をとり,さらなる調査が継続された.518日,KCDCは以下に見解と結論を発表し,マネージメントを見直した.

・以下の結果に基づき,KCDCは確定例の隔離終了後および隔離後の再陽性例に対する従来のマネージメントを中止とした.そして新たな方針の下,隔離終了後の症例に対しては追加の検査を施行しなかった.

・ただし,再陽性例とその濃厚接触例に対する報告と調査は目標が確認できるまで継続された.しかし,専門家の推奨に基づき,このような例を定義する言葉として“再陽性:re-positive”から隔離終了後のPCR再検出:PCR re-detected“に変更されるだろう.

・このドキュメントにおいて,”discharge“は退院あるいは確定例の隔離からの解放を意味する(KCDCガイドラインに基づく).※dischargeは隔離終了と訳す.

・“再陽性例:re-positive cases”とは隔離終了後にSARS-CoV-2検査で陽性になった例を指す.

PROPORTION OF RE-POSITVE CASES

隔離終了後に25.9-48.9%が再陽性であった

TIMING OF TESTING RE-POSITIVE

最初に症状を認めた時から隔離終了後に検査陽性になった期間は平均44.9日(range: 8-82日)であった(最初に症状を認めた226人に基づく)

隔離終了後から再陽性になるまでは平均14.3日(range: 1-37日)であった

 

 

SYMPTOMS AND TESTING OF RE-POSITIVE CASES

・症状にかかわらず,再陽性例の59.6%はスクリーニングで検査された.

再陽性例の44.7%は,咳,喉の痛みなど症状を認めた

FINDINGS FROM MONITORING OF CONTACTS OF RE-POSITIVE CASES

・再陽性例285人の濃厚接触例は790人であった.少なくとも14日間の観察の結果,接触者のうち27人が陽性であることが判明した.24人は以前に確定していた例であった.

790人の濃厚接触例のうち,新たに3人の陽性が認められた再陽性例との接触以外に,3人全員が新天地イエス教証しの幕屋聖殿(Shincheonji religious group)あるいは彼らの家族の確定例と接触していたこれらのうち2人のウイルス細胞培養は陰性であった1人はPCR検査の結果が不明であったため培養検査は不可能であった

全ての再陽性例および新感染例において,はじめの血清で中和抗体が認められた.

 

 

VIRUS ISOLATION IN CELL CULTURE OF RE-POSITIVE CASES

再陽性例108人にウイルス細胞培養検査を行ったが,いずれも陰性であった

・再陽性例93人の解析の結果は以下.

8種類の呼吸器ウイルスの検査の結果,3人に他の呼吸器ウイルスが検出された.

89.5%において再陽性期間におけるRT-PCRにおけるCt> 30であった

8種類のウイルス検査:インフルエンザ,パラインフルエンザ,ライノウイルス,メタニューモウイルス,ヒトコロナウイルス,アデノウイルス,ボカウイルス,RSウイルス.

Ct値:76人の再陽性例による.

RESULTS OF NEUTRALIZING ANTIBODY TESTING ON RE-POSITIVE CASES

再陽性例23人の最初と次の血清サンプルにおいて96%に中和抗体が認められた

 

 

[ATTACHMENT: EXPERT ADVISORY COMMITTEE RESULT ON RE-POSITIVE CASES]

これらの結果から,再陽性例の感染性を示すエビデンスはない

515日の時点での再陽性例447人について疫学調査は285人に行われ,108人に臨床検査学的分析が行われた(518日には473人に).

再陽性例285人の濃厚接触例790人の観察から,再陽性例の再陽性期間において新たな感染例は認めなかった

再陽性例108人の呼吸器サンプルにおける細胞培養によるウイルス分離はいずれも陰性であった

再陽性例23人の最初と次の血清サンプルにおいて,96%に中和抗体が認められた

PROTOCOLS FOR MANAGEMENT OF CONFIRMED AND RE-POSITIVE CASES

確定例の隔離終了後および再陽性例のマネージメントはもはや必要ない5190:00より適用).

※この新しい方針は現在,隔離終了後の確定症例,隔離された再陽性例,観察期間中の濃厚接触例に遡って適応されるだろう.